OUR FINISHES

01

グレージング仕上げ

革の表面に滑らかさと上品で宝石のような光沢を出す、クロコダイルの代表的な仕上げ方法の一つです。
染色後にカゼインなどのたんぱく質系仕上剤を革の表面に塗り込み、メノウ石を取り付けたローラーで強い圧力を加えながら摩擦する事で、鏡のような光沢が生まれます。
空気中の塵埃が付着しないように全ての工程で検品作業を重ね、細心の注意を払って仕上げます。

02

マット仕上げ

クロコダイルのマット仕上げの歴史はグレージング仕上げに比べると浅く、まだ30年程。養殖技術と鞣製技術の向上により開発された仕上げです。染色時には加脂をして革に柔らかさや適度な張りを与え、仕上げではフェルトを使用しポリッシングマシーンで革表面を磨き控えめなツヤを出します。
柔らかくツヤを抑えた仕上げであることから、ドレスアップしたスタイルからカジュアルまで幅広く使えます。また、使い込むことで色の深みが増してツヤが徐々に出てくるなど、使用感(経年変化)が楽しめる仕上げとなっています。

03

ナッパ仕上げ

ガーメント(被服)やグローブ用に開発された、柔らかさを追求した仕上げです。
通常、柔らかさを求める際には加脂剤を多く使用しますが、その量を増やすと比例して重さが増してします。軽やかでシルキータッチの「つい触りたくなるフワっとした」感覚を表現するために鞣製工程を追求し、究極のナッパ仕上げが完成しました。

(通常の鞣し工程とは異なり、原皮からナッパ仕上げ様に工程を進める為、納期は最低でも4カ月必要です。)

04

クレイフィニッシュ

ドラムの中で染色後にワックスを革中に叩き込み、繊維をコーティングします。
仕上げではマット仕上げ同様にフェルトを使用しポリッシングマシーンで適度なツヤを与えます。
使用感(経年変化)をより楽しんで頂ける仕上げで、ワイルドでカジュアルな風合いが魅力です。

05

ヒマラヤ仕上げ

雪が降り積もったヒマラヤの山景をイメージした美しい仕上げで、比較的新しい手法です。
通常、クロコダイルを鞣す際にはクロム鞣剤を使用しますが、青味を帯びた薬品であるためピュアホワイトを表現するには適しません。ヒマラヤ仕上げでは鞣しにクロム鞣剤を使用せずクロコダイル本来の天然斑模様を生かします。
染色をせずに素の状態で仕上げ作業に入るため、使用する原皮については品質のみならず斑模様の濃度やバランスを吟味し厳選する必要があります。

06

藍染

天然の藍を使用して一枚ずつ手で染めていきます。藍染は空気に触れる事で色が変化していきますが、一回の染めでは染まらず、何度も重ねていく事で色の深みが増していきます。堀内貿易では伝統的な手法をクロコダイルで表現するために研究に研究を重ね、均一で美しいブルーを表現する事に成功しました。一枚一枚丁寧に染色しお届けします。

(手染めであるため季節や温度・湿度により若干発色の差が出る可能性がありますがご了承ください。)

07

クロムフリーレザー

クロム鞣しは非常に素晴らしい技術ですが、クロム鞣剤は青味を帯びた薬品であるために淡い色やパステル系の仕上げには不向きです。堀内貿易ではクロムフリーレザーによる高品質な仕上げをお届けできるよう、研究開発に取り組んでいます。

  1. グレージング仕上げ (クロムフリー)
    淡く優しい色合いを表現できる白鞣しは、環境への配慮はもちろん、見た目にもフレッシュで華やかな印象です。くすみのない透明感を是非体験して下さい。
  2. ベジタブル鞣し(クロムフリー)
    植物タンニンを使用し、鞣しています。環境にやさしく、また経年変化を十分に感じる事の出来る仕上げです。